知っとこ時事1:平成26年度会社法改正の要点について





早や29年度の改正があるようですが、
平成26年度の会社法改正の要点をこの辺で整理しときます。

平成27年5月1日より施行の概要は

改正の趣旨:次の2点です
       ①コーポレートガバナンスの強化を図る
       ②親子会社に関する規律等の整備を図る

概要は
①コーポレートガバナンスの強化
 >新たな機関設計として、監査等委員会設置会社の新設
  (3名以上の社外取締役のうち過半数が社外取締役である必要)
  (定款で定める)
  この場合、監査役は設置しない

 >社外取締役等の要件の見直し
  社外取締役や社外監査役になれないものの範囲を拡大
  (例)就任前10年間、その会社または子会社の業務執行役員等でなかったこと、など

②親子会社に関する規律等の整備
 >多重代表訴訟制度の創設
  完全親会社の株主は、完全子会社(100%)の取締役等に対して責任追及の
  訴訟を提起できる
 >株主に不利益となるような組織再編を事前に差止請求できる
 >債権者不利となるような詐害的会社分割から債権者を保護

(話題):H26年度創設の「引越安心マーク制度」とコトラーの戦略

引越事業者優良認定制度を「引越安心マーク制度」といい、

安全・安心な引越―ビスの提供を行う事業者に認定するというもの。

平成26年度の創設され、現在は323事業者が認定を受けている。

ところで、

引越事業者ってそんなに多かったの?
という素朴な疑問から、
引越業界について、調べてみた。

【データ】

■市場規模 4000憶円

■事業者数 3000社(内、引越安心マーク認定323社)

■トップ10
①「サカイ」 (700億円)   幅広い支持、客単価高い
②「アート」 (600億円)   個人客への独自性に薄れ
③「ハト組合」(270億円)   サービスと価格差別化
④「アリさん」(270億円)   サカイのフォロアー

・・・ここまでが大手4社・・・

⑤「ハート」  (80億円)
⑥「アーク」  (55億円)
⑦「ファミリー」(22億円)
⑧「ベスト」  (20憶円)
⑨「人力」   (14憶円)
⑩「アップル」 (11憶円)

・・・ここまでが中堅6社・・・

さて、

コトラーの競争地位戦略(参考:NRI「競争地位戦略」)では
1)リーダー
2)チャレンジャー
3)フォロアー
4)ニッチャー
となるのだが、

この業界に当てはめると

  リーダー フォロアー
業界最大手

●「サカイ」一強 ●「アート」もここ

リーダー・チャレンジャーに追随、競合しない二次的市場狙う

●「アリさん」と中堅6社

チャレンジャー ニッチャー
リーダーに挑戦する企業(2番手、時には2・3番手)

●安易に一位の真似をしない(差別化)や(価格戦略)

●「ハト」

ニッチ(穴場)で独自の展開

●中小・小規模事業者

中小・小規模事業者は《新規参入⇔廃業》が激しい
最近はインターネットで価格比較できるので、独自の「売り」がない中小事業者は苦しい

「引越安心マーク認定」をとることは、
知名度の低い中小・小規模事業者にとって、
ニッチ分野で業績を上がるためのベース

競争の土俵に乗るための
「必須アイテム!」
かもしれない