経営情報システムの重要要点とポイント整理です。
コンピュータのハードウエアとソフトウエアに関する用語
1 ハードウエア
コンピュータ機器(ハードウエア)は「処理装置」と「周辺装置」で出来ています。ハードウエアは人間で言えば身体、車でいえば車体に当たります。 なお周辺装置は人間の場合、メガネや補聴器、財布といったところでしょうか。 すなわち
ハードウエア
=処理装置(中央処理装置CPU+主記憶装置 ) & 周辺装置 ☞ ここで、周辺装置には「補助記憶装置」と「入力装置・出力装置」があります
☞ 中央処理装置は更に「制御装置」と「演算装置」で構成されています |
~~~~~~~ 詳細は 次のとおりとなります ~~~~~~~~
◆処理装置
処理装置は演算装置とともにCPU(中央処理装置)を構成しています。
命令レジスタからデコーダ(解読器)に送られ、コンピュータ的に解読されます。
CPU(中央処理装置) |
制御装置 ⇒作動の処理をコントロール |
演算装置 ⇒四則(+-×÷)論理(or and not) |
主記憶装置 |
メインメモリー(コンピュータ内に一時的に記憶) |
*電源offでメモリーが消える |
【+】
◆周辺装置
コンピュータ本体では、演算を早く実行しますが、電源を切ると記録も消えてしまいます。
これを補うのが周辺機器の補助入力装置になります。
補助記憶装置 |
ハードディスク、USBメモリー、MO、CD-ROM |
*一時的ではなく、貯蓄的にデータを記憶させる |
入力装置 |
キーボード、マウス、 OCR(光学的読取装置) |
*音声やタッチパネルもある |
*最終2進数8ビット(1バイト)、32ビット(1ワード)に変換 |
*漢字は2バイト必要 |
出力装置 |
プリンタ、ディスプレイなど |
2ソフトウエア
ソフトウエアは、機能から3つの役割パーツに分かれます。
☞ A:基本ソフト(OS)、 B:ミドルウエア、 C:アプリケーションソフト
分かりにくいのがB:ミドルウエアで、AとCの仲立ちをするソフトだろう、ぐらいは検討がつきますが・・・ まず、買ったばかりの安いパソコンでwindows10は入っていても、それ以外は何も入っていないパソコンをイメージしてみると良いかも?。
順不動に①③②と整理してみると
①OS(基本ソフト)
・windows10、MacOSや知名度はないが無料のLinuxというのもOS。
③アプリケーションソフト
・一般にユーザである私達が使っているアプリのこと
・有名なmicrosoft officeはマイクロソフト社のアプリケーション(excel,word,powerpointなど)を一括して提供している製品です。
・これ以外にゲームソフトや筆まめ、何やかんやと非常に多種類です。
②ミドルウエアとは
・元来、個人ユーザ対象の製品ではなく法人向けのソフトウエアが一般的
・大がかりなソフトウエアで次のようなものがある
(1) データベース管理システム(DBMS):
●Oracle →Oracle社提供の世界初の商用RDBMS
(RDBMSとは、関係データベース管理システムのこと:relation DBMS )
・・・・・ PCから汎用まで幅広いプラットホームをカバー ・・・・・
●SQL-SeaverやMySQL →マイクロソフト社提供のRDBMS
・・・同社のアプリと連携して売上を伸ばす専用プログラグラム言語 ・・・・・
(2) 通信管理システム
●LTCP/IP等通信制御を行う。 情報の送受信や選別の通信ソフト
・・・・・ 通常はユーザが直接操作するアプリケーションではない ・・・・・
(3) ソフトウエア開発支援ツール
●VisualBASIC、C言語、Perl等のプログラミング言語でアプリケーションを開発するツール
・・ エクセルでも簡単なソフトを作り出せるが、エクセルは本来アプリ、まだミドルではない?・・
(4)運用管理ツール
●クライアント企業全体の PC管理ツール、WEB/メールのサーバ管理など
●セキュリティソフト
3 その他
ソフトウエアに関する簡略ネームの幾つか
①プログラミング
●SGML 文書を電子化する言語
●HTML WEBでホームページやブログを作成する言語
②メモリ
●RAM メモリのこと 電源を切るとメモリは消失(揮発性という) (DRAMは大量低速メモリ、一般のPCに内蔵)
●ROM 電源を切ってもメモリが残る(不揮発性という) (PROMは一度だけ記入できる、一般にはCD-ROMのこと)
●SRAM 低量だが高速speedのRAM ⇔DRAMの逆
●EPROM 何回も記入できるROM
③一般
●e-sata パソコン外付けのHDDと接続させるインターフェイス
●NAS ネットワークに直接接続して使用する記憶装置(OS機能を備えているという特徴)
●DNS ドメインネームとIPアドレスを結びつける
データベース管理システム(DBMS) ~ミドルウエアの中心~
コンピュータの本源的な特徴は、膨大なデータの瞬時な処理にあり、このデータベースの管理を任されているのが「データベース管理システム(DBMS)」と言われる【ミドルウエア】です。
歴史から見るDBMS
パソコンなら、「①動かす ②データを蓄積する ③応用・活用する」 の3機能のうちの「ミドル②」を担当するソフトですね。
パソコンは誕生間もなくは「電卓の親玉」と言われたように、データ蓄積・管理がメインで③は学術論文利用程度だった訳。
それが進化とともに、③の活用するアプリが次々と生まれ、いつしか②のデータ蓄積管理はミドルウエアと呼ばれるようになった。
初期⇒「データベースの個人作成(マイデータベース)」 ⇒ 「①データベース管理の汎用ソフトの時代」 ⇒「①」+「②通信管理」 ⇒「①」+「②」+「③ユーザインターフェース」と発達
データを蓄積・管理・編集する、ミドルウエア本来の中心機能は、DBMS(データベース・マネジメント・システム)と呼ばれている。
~黎明期にはユーザが腕を競い合うメイン作業だったが、一握りの勝者がシェアを獲得し、莫大な富を得る企業(マイクロソフト社など)となる。そしてもはやかなり以前から、一般個人が直接操作するものはほとんどなく、ビジネスとしての戦いの場は、アプリケーションの舞台となった。~
では、以下にミドルウエアの機能をDBMSに関する情報をまとめてみます。
◆DB(データベース)の基本は「座席番地(セル)」です。
エクセルの表のイメージですね。
ただし、元来はここに「数字」のみが入ります。しかも2進数
漢字やその他情報は、2進数に変換します
座席番地は行列マトリックスで指定し、座席情報(男女、名前、生年月日などの2進数変換数字)を正しく対応させます。 この対応表が上手く出来ると、これ専用に開発したソフトで上手く組合せが自由になります。
この変換プログラムの元祖はIBM社が開発したSQLで、その後OracleやオープンソースのMySQL、PostageSQLがシェアを増しており、マイクロソフト社が開発した「SQL Server]というRDBMS(関係データベース管理システム)はMS社の製品と連動しています。
◆RDBMS(関係データベース管理システム)では、データの集合体を「テーブル(表)」といいますが、まさにエクセルの表のような行列マトリックスで構成しているからでありましょう。
◆2つのデータベース【表1】【表2】から「★会社ID」をキーとしてRDBMSにより簡単に【表3】を作成する場合のイメージは下表のとおり。
【表1】
個人ID |
★会社ID |
年齢 |
購入履歴 |
1 |
A |
34 |
△ ◇ ◎ |
2 |
B |
21 |
☆ ■ |
3 |
C |
50 |
△ ☆ ◎ |
【表2】
★会社ID |
性別 |
所属 |
住所 |
A |
F |
人 |
・・・・・・・・ |
B |
M |
営 |
・・・・ |
C |
F |
情 |
・・・・・ |
【表3】
■ケーススタディ
専門会社(ベンダー)にシステム開発を依頼する場合の「システム仕様書」に関して
☞ 「厳密な仕様記述入門」というガイドライン(独立行政法人情報処理推進機構IPA)のポイントを整理する。
1仕様とは何か
○「課題」の解決のため、開発すべきシステムをどう駆動させるか、その性質(方法)を定義したもの 〈具体的実現手段ではない〉」
ここで課題とは、(事実と願望)である。
>事実:要求文書、改善案などがある
>願望:企画書、法律、業務ルールなどがある
○仕様は「構造」、「機能」、「状態のモデル」で示される。
2課題・仕様・設計の関係
○ユーザの要求である「課題」解決のため、どんなシステムを開発すべきか「仕様」をまとめ、「設計」に指示する。よって、「仕様」は「課題」と「設計」の間に立つ接点(橋渡し)と考えられる。
○「課題」は発注者のニーズで、「設計」は開発者の世界、そして「仕様」はその両方を取りまとめられる人物(或いはグループ)となる。
○ソフトウエアの実装(具体的動作の指示、例えば「Yes」ボタンを押すと「警告音を出す」いう動作)は設計に含まれる。
○m0bile FiliCa(非接触型ICカード)は代表的な成功例
○課題の様相はUML(図が中心の統一モデリング言語)を用いて掴める。この図をもとに仕様(具体的な人はコンピュータが判断できる言語で)表現で表す。
3仕様の具体的説明の道具
VDM(仕様記述言語)を用いて、指示と定義で表す。
VDM(仕様記述言語とはどんなものか、日常言語と対比してみる(例)
論理記号 |
日本語 |
英語 |
VDM |
∧ |
かつ |
and |
and |
∨ |
または |
or |
or |
⇒ |
ならば |
then |
=> |
■ソフトウエア開発(システム開発に伴う具体的な設計の成果物としてのソフトの場合)
・ウオーターフォールモデル
・プロトタイプモデル
・スパイラルモデル
などがある。
ここで、システム設計を行う前までの段階を「上流工程」、システム構築の実作業工程を「下流工程」という。
■Webアプリケーションの特徴
一般にインターネットを介して使用するアプリ・ソフトウエアのこと
(Webプラウザ上で動くアプリ)で次のような構成をとる。
①プレゼンテーション層(利用者などの対クライアント)
②アプリケーション層(具体的な業務を行うアプリケーションサーバ)
③データ層(利用者のデータを蓄えるDBMS)
これにセキュルティや認証システムが加わってWebシステムとなる。
■Webプラウザ動作の仕組み
Webアプリケーションの作成に際して理解しておく「動作の仕組み」とは?
- 利用者はWebプラウザにWebアプリケーションのURLを入力
- webアプリケーションを動かすのは、サーバ
- URLがサーバの場所と名称を定義
- 目的のwebアプリケーションへのリンクはHTMLでURL記載
- webプラウザがHTMLを解釈して画面表示
■HTMLとXMLの関係 さらにXMLとSORPやSVG、さらにMathML,Smileの関係について
現在、ホームページ、ブログ、検索エンジン、インターネットバンキングなど多くのwebアプリが提供されているが、多くのプログラムはベースのコンピュータ言語の上にHTML言語をかぶせて動いている。
最近はHTMLの進化型としてXML(マークアップ言語)が登場し、使われている。
例えば、HTMLで見出しを <h2>アトム</h2>」
アトム
とするところ、同じくアトムと表記するのですが、<>をtitleとすることでプログラマー(時に自分)からわかりやすい形となります。
さらにこのXMLとSORP(Simple Object Access Protocol)が結びつくと、散らばった文章をひとつにまとめることができる、というものです。
また、
・SVGなら・・・・・グラフィックを扱う
・MathMLなら・・・数式を扱う
・Smileなら・・・・マルチメディアを扱う
などの利点があります。ただ、遅いのと検索エンジンに引っかからないというデメリットもあるようです。
③SORPエンベロープとは何か?
XMLでSORPを展開するとwebがどんどん広がっていきますが、ここでSORPエンベロープとは何かという疑問です。
XMLベースでsorpを用いるとwebサービスを経由した、色々なサービスをオープンに簡単に結び付けて利用することができるようになります。
ここで、SORPメッセージでは、「ヘッド」+「エンベロープ」という組み合わせ表示で、「sorpエンベロープ」という封筒にメッセージが一括して入っているのが特徴です。
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■インターネットの基本的「仕組み」
IPアドレス ・・・・・・ インターネットやLANに接続されたPCに割り当てられた「識別番号」のこと。TCP/IPを使用するネットワークで用いられる。
web プラウザ・・・・・ 通常「プラウザ―」と呼ばれ、サイトやブログを閲覧するソフト
シェアは ・・・・・ 55%google chrome 23%Internet Explorer 11%Firefox 5%Microsoft Edge の順となっている。
TCP/IP ・・・・・ Transmission Control Protocol/ Internet Protocolの略で「TCP]と「IP]の組み合わせ。(「IP」が宛先の識別番号、「TCP」が配達便の役割 )
「IP」は通信機器やコンピュータ1台1台に割り振られた識別番号
現在の主流はIPv4(32ビット)
4桁の数字を0と1を32個使って表している(総数2の32乗=43億個)
ところが、このIPv4が足りなくなる心配が生じたので、新しくIPv6(128ビット)を用意し、16桁の数字を0と1を128個使って表すこととした。
➡IPv4の例 (●、■、▲、◎)の形式 で(●、■、▲)はnetwork名 (◎)はhost名を表す
(11000000.10101000.000000000.00000001)=(192.168.0.1) 最後の1がhost名となる。 (8ビット=1バイト、-、-、-)の10進数で表記
➡IPv6のパターン (^^^^.^^^^.^^^^.^^^^.^^^^.^^^^.^^^^.^^^^)
(16ビット=2バイト、・・・・・・・)の16進数で表記
~以上、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターHPより~
VPN網(Virtual Private Network) とは、SSLなどの暗号化技術によってインターネットなどの公衆回線を仮想的な専用回線として安全に利用するための技術。専用回線ではなく、ネット接続を専用回線のごとく利用する方式。
インターネットVPN、IP-VPNなどの方式がある。
無線LAN・・・・・ネットワーク接続を無線で行う技術。 職場・自宅・マクドナルドなどの飲食店や施設にwi-Fi環境(ルーター)が整備されていると、 パソコンを中心にタブレット、スマホ、レコーダーなどをネットワーク化してその施設内で自由に相互連携できることになる。(写真の保存、プリントアウト、テレビ番組録音など)
暗号化WEPという技術・・・・・無線LANでのデータ送受信はセキュリティー上「暗号化」が必要。
次のものがある。
- WEP:Wi-Fiで最初の暗号化技術。簡単に見破られて今は使うと危険。
- WPA:WEPの欠点を改善した強力な暗号化技術、128ビットの一時キーにMACアドレスを組み合わせる
TKIP(WEP改良型で、WPA-TKIPのこと)で現在広く普及している。
■サイバー犯罪
最近では「SKY」が不正使用に使われるという注意報がでている。
■インターネット詐欺
最近、インターネットバンキングマルウエア(Gozi等)の感染拡大を図るウイルス付メールが日本を標的に大量に送られてきている。
警視庁のtwitter公式アカウントで注意喚起している内容に留意
関連ワード
・ウイルス
・迷惑メール
・不正アクセス
・情報漏えい
ここでは省略。
■セキュルティーに関する用語
・SSL暗号方式は、「共通鍵暗号」と「公開鍵暗号」の二つの暗号方式を組み合わせて利用
つまり、データの送受信に鍵を2つ使う(暗号化➡復号それぞれに2つずつ)
ッショッピングのクレジットカード情報送信
・送信(通常文) → 公開鍵 → (暗号文)
・受信(暗号文) → 秘密鍵 → (通常文)
・シーザー暗号は最もシンプルで知られた暗号方式で、「秘密鍵暗号方式」の1つ
takesi なら Wdnhvl となる。 ただ、このような暗号は既に解読されている。