中小企業診断士試験令和3年度試験を解く(経済4,5,6)

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第4問 コロナ支援策「個人や世帯に対する一時金の給付」の経済効果に関する記述について問う

答えcとd

  (解説)一時金は恒常所得ではない。また所得の絶対水準に影響しない。

 

第5問設問1 総需要AD=総供給ASの均衡市場において、ADとASが次のようである場合のa均衡予算b政府支出c租税d投資の各乗数で、1/ 1-Cと表されるのはどれか

答え 政府支出乗数b ,投資乗数d

 (解説) AD=C+I+G   =   C0 +c(Y-T) + I + G   = C0 +c(AS -T) + I + G = AS

             ここから AS=1/1-c*基礎消費+ c/1-c*租税  +1/1-c投資 +1/1-c政府支出 を得る

 

第5問設問2    景気の落ち込みを回避するための財政政策の効果について問う

答え aとc ➡ ア

(解説)問1の結果より、ASの増加(=AD)への寄与度は租税c/1-cで、政府支出が1/1-cであるから、0<c<1の範囲では必ず 租税効果<政府支出効果となる。

 

問6問設問1 IS曲線とLM曲線において、LM曲線が垂直になる例として最も適切なものを問う

答え ア 貨幣需要の利子弾力性0

(解説)利子率の変化感応度に関係なく貨幣需要と貨幣供給が等しい(貨幣市場均衡)状態がLM曲線が垂直。。。ここで利子弾力性とは利子率が変化したときの貨幣需要の変化の程度をいう。 

 

設問2 LM曲線が垂直であるときの財政政策と金融政策の効果について記述の適否を問う

答え aとd ➡イ

(解説)クラウディングアウトとは「国債等の大量発行が資金需要増加が利子率上昇を招き、民間の資金調達が資本市場から「押し出されてしまう」、民間投資が減少すること。ISLM曲線から明らかにクラウディングアウトが発生する。 また貨幣供給増でLM曲線が右にシフトすると利子率は下がりGDPは増加する。

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