簿記2・3級:整理ノート&過去問

◆簿記の基本を整理

簿記は「仕訳(仕分け)」に始まり「決算整理」に終わる、
と言っても過言ではないほど。

「決算整理」がキーポイントになります。

最終的には「決算整理」より、

PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)にまとまります。

~~~ ~~~ ~~~

簿記試験にチャレンジする初心者が戸惑うところ
が、幾つもでてくるところが・・・簿記試験のてごわさ💦

簿記の試験は「日商簿記」を中心に、

「全経簿記」や「中小企業診断士」
「公認会計士」「税理士」等でも重要なテーマです。



◆資格試験の種類

あ)初級(ビギナー)
い)3級(ビジネスパーソン必須)
う)2級(企業の財務担当者必須)
え)1級(公認会計士等への登竜門)

となっていますが、実質3級・2級がターゲットとなります。
ここまでは独学でも「やる気」があれば大丈夫です。

1級は2級の延長線上にはありますが、投資効果からみてです。
1級自体のニーズが少ない(@_@。💦
市販の参考書では出てこないキーワードもある😿
などなど

人生の時間を有効に使うことをおススメしますが、
どうしても1級を極めたい人は「専門スクール」に通わないと無理です。

 

ではでは、
まず、「簿記の基本」の話からスタートしましょう

先に書いたように、
キーとなるのは「仕訳」と決算整理」なのですが、
順にマスターしていかないと、3級でもてごわい相手となるでしょう。

 

◆簿記:基本の整理

ビギナーにとって
簿記の基礎ができてないと、砂上の楼閣となっておしまい(´;ω;`)💦

☀まずは、基本の整理から

(1)基本の超基本
〇日々の取引を「帳簿(家計簿)に記入」することを「簿記」という
〇借方と貸方に振り分け記入しますが、借・貸の意味に直結しない
〇勘定科目と左右の振り分けは「覚える」しかないです

(2)複式簿記
〇会社で使う簿記は「複式簿記」といいます
〇一つの取引を「仕訳帳」を使って、2つ以上の勘定科目に分けます
〇分けた勘定科目を総勘定元帳(左右の貸方、借方)に振り分け記帳します

(3)仕訳(しわけ)
〇一つの取引を2つ以上の勘定科目に分けることをいいます
〇仕訳した取引の記録を「仕訳帳」に記録します

(4)勘定科目
〇まず、「現金」が超基本です
****「現金」は資産です****
・「現金」が何に化けているかが、次の「勘定科目」です
・「現金」→「車両」なら車などを買って、資産としています
・「現金」→「土地」なら土地を買って、資産としています
・「現金」→「有価証券」なら株などを買って資産としています
〇逆もあります
・「借入金」→「現金」なら、借金をして手元に「現金」を持った
・「車両」→「現金」なら、「車両」を売って「現金」化した
*他に「減価償却費」「固定資産売却益または損」などが派生
・「土地」「有価証券」も同じです
*ここでは「減価償却費」は発生しません

〇このようにして「勘定科目」を覚えましょう
・勘定科目は数十ありますが、次の2グループと5つのカテゴリーに分類します
グループA(損益計算書)・・・「資産」「負債」「純資産」
グループB(貸借対照表)・・・「費用」「収益」

(5)決算整理
仕訳の結果は「仕訳帳」から「総勘定元帳」に集約転記します
総勘定元帳が正しいか、漏れはないか、追記はないか確認します

~~これらの手続き途中で出てくるのが~~~

固定資産の減価償却を行う(減価償却費減価償却累計の計上)
引当金(倒産に備えた貸倒引当金貸倒引当金繰入などの計上)
期末の商品棚卸(「仕入」した費用を「繰越商品」へ振替え)
有価証券の評価替え(株価変動での含み益を正直に計上)

~~~ さらに ~~~ さらに ~~~

経過勘定処理(年度にまたがる支払保険料等の一括支払分を正しく分ける)
・現金過不足(何らかの理由で帳簿と実際があわない分の調整)

以上を経て、損益計算書貸借対照表に仕上げていきます。
これを決算整理といい、簿記試験では重要テーマとなります。

(6)注意点
なお、ですが・・・
会計に関する基準や試験の範囲がときどき変わるので、
しっかりと確認をしておきましょう。

 

◆日商簿記3級

試験科目は「商業簿記」で正解率70%以上で合格ですから。
2級を目指す予定の人は、満点をとるつもりの方が早道でしょう。

出題は「定番」に「新顔」
「定番」は過去問を多く解き、スピードと正確性を身に付けること
「新顔」は過去問10回やってもできない時があります。

試験範囲の改正もよくあるので、頻出問題以外は🙌(万歳)💦
「運」だめしってとこでしょうか?(@_@)

【おススメの勉強法】

1「基礎学習」→「最終ゴールの位置を知る」
●超基本の習熟
●過去問を解く(いきなりやってみてギャップを知る)
2 受験日を決める
3 綿密な計画を立てる
●短時間で解けるよう繰り返し練習
●間違いやすいところをメモしてノートにする
4 過去問と予想問題を繰り返す

【参考:日商簿記3級試験過去問の要約】

第149回

第1問【仕訳】

1仕入取引
問:約束手形を振出し、利息6,000円を差し引いた594,000円を普通口座から貸し付けた
答:(手形貸付金)600,000/(普通預金)594,000 ・(受取利息)6,000

2売掛金と発送費
問:商品を480,000円で売上げ、掛けとし、発送費10,000円は客持ちで商品と合わせて、
後で商品代と一緒にもらう
答:(売掛金)490,000 /(売上)480,000(現金)10,000

3貸倒れ時に貸倒引当金が不足(現在50,000円しかない)した時の仕訳
問:前期販売分130,000円が貸倒れになる。引当金を取り崩すも不足分は貸倒損失処理する
答:(貸倒引当金)50,000(貸倒損失)80,000 /(売掛金)130,000

4土地の付随費用
問:広告料35,000円を普通口座から支払った。振込手数料300円は当方持ち
答:(広告宣伝費)35,000(支払手数料)300 /(普通預金)35,300

5備品売却を間接法で仕訳
問:700千円で買っていた備品(減価償却560千円済)を売ったが20千円にしかならず、損を計上
答:(備品減価償却累計額)560,-(未収入金)20,-(固定資産売却損)120,-/(備品)700,-

第2問【総勘定元帳の記入】
>保険料と前払保険料の総勘定元帳を記入する問題
(条件)会計年度は、1月1日から12月31日
保険料は前払いで昨年~今年7月31日まで、24,000円だった。
今年8月1日より10%値上げされ、26,400円となった

(メモ)前期8月1日に一括で前払いしていた24,000の内、7カ月分14,000は当期の費用となる
今期期中の8月1日に一括で前払いした26,400の内今期の費用相当分は5カ月11,00014,000

8/1(5か月)1/1・・・・・・・8/1・・・・・・12/31(7か月)8/1
〈7カ月14,000〉  〈5カ月11,000〉

>解答
イ 前払保険料  ロ 損益  ハ 次期繰越   a 14,000  b 15,400

 

第3問【合計残高試算表】
>4月各日の仕訳(千円以下は省略で時間短縮)
*日 売上    10        /売掛金  10
*日 未払金   86        /現金預金(当座預金)86
*日 仕入   182  /前払金  30 買掛金150 現金2
*日 旅費交通費 12現金    3 /仮払金  15
*日 所得税預り金13        /現金   13
*日 現金   50 売掛金 200 /売上  250
1*日 仕入  120         /支払手形120
1*日 租税公課 3          /現金3
1*日 買掛金  57         /支払手形 57
1*日 受取手形200         /売上  200
2*日 給料  100   /所得税預り金8 当座預金 92
2*日 当座預金175         /売掛金 175
2*日 水道光熱費73 通信費 9   /当座預金 82
2*日 備品  354         /未払金 354
2*日 支払手形 80         /当座預金 80
3*日 借入金 200 支払利息  1 /当座預金 201

     【合計残高試算表】の一部
借方残高 借方合計 勘定科目 貸方合計 貸方残高
255 544 現金 289
359 2,245 当座預金 1,886
840 1,130 受取手形 290
435 1,300 売掛金 865
20 120 前払金 100
330 支払手形 627 297
497 買掛金 870 373
40 所得税預り金 48 8
200 借入金 600 400
10 売上 3,000 2,990
1,413 1,462 仕入 49

 

 

第4問【用語の穴埋め】

1貸倒引当金は受取手形や売掛金に対する(評価)勘定である
2買掛金元帳は、仕入先ごとの買掛金の増減を記録する(補助簿)である
3建物の修繕によってその機能が向上し価値が増加した場合、(建物)勘定で処理する
4三伝票制を採用している場合、入金伝票と出金伝票の他に、通常(振替)伝票が用いられる
5商品有高帳の払出簿の単価には商品の(原価)が記入される

第5問【貸借対照表と損益計算書】
>決算仕訳

現金過不足:  通信費 .8 雑損 .2  / 現金過不足 1
訂正仕訳 :   売上 20      / 前受金  20
備品購入 :   備品120      / 仮払金 120
貸倒引当金:  *繰入 7       / 貸倒引当金 7
売上原価の算定: 仕入180      / 繰越商品180
       繰越商品203      / 仕入  203
原価償却:  *償却費255      / *累計額255
家賃の前払: 前払家賃 15      / 支払家賃 15
手数料前受: 受取手数料30      / 前受収益 30
借入金利息: 支払利息 3.5     / 未払費用  3.5

 

◆簿記2級

日商簿記2級は「商業簿記」と「工業簿記」があり、配点比率は6:4です。

日商簿記3級は「商業簿記」ですから、3級を100点満点とる学習の方が、中途半端に2級を目指すより確実です。 2級「商業簿記」は3級にちょっと毛が生えた程度です。

工業簿記(工場で使う原価計算主体)をマスターすることがポイントとなります。

2級の「商業簿記」がマスターできると、財務諸表から会社の経営内容が把握が容易となります。財務担当者や経営者の実務レベルでの必要度はここまでで十分です。

コストパフォーマンスを考えた学習方法がおススメです